ロータリー財団・米山委員会 関 正夫

財団法人ロータリー米山記念奨学会は、勉学または研究のために来日しわが国の正規の学校または研究機関(大学及び大学院)に在籍する外国人留学生に対して、奨学金を支給し留学の目的を支援すると共に、ロータリーの理想とする国際理解と親善に寄与することを目的としております。

(事業の使命)
将来、日本と世界とを結ぶ「懸け橋」となって国際社会で活躍し、ロータリー運動のよき理解者となる人材を育成することです。これは、ロータリーの目指す平和と国際理解の推進そのものであります。

(事業内容)
奨学金の支給・世話クラブとカウンセラー制度・ロータリアンと奨学生との交流・国内外での学友会活動の支援を行っております。

(特徴1)世話クラブ・カウンセラー制度
奨学生一人ひとりに対して、地域のロータリークラブから「世話クラブ」が選ばれ交流の起点となります。世話クラブ会員の中から「カウンセラー」が付いて日常の相談役となり奨学生が安心して留学生活を送れるよう配慮します。

(特徴2)日本最大の民間奨学事業
年間の奨学生採用数はおよそ800人で事業費は約14、3億円(2010年度)、これまで支援した奨学生数は累計で16,389人出身国は世界120の国と地域に及びます。

(寄付について)
普通寄付金と特別寄付金があります。
・  普通寄付金、日本の全ロータリアンからクラブを通じて定期的にいただく寄付です。各クラブで決定した金額×会員数分を半期に一度送金。(2010年度平均4、525円)
・  特別寄付金、個人・法人・クラブから普通寄付金以外の任意の寄付です。ロータリー関係者以外からも受け付けており、金額に決りはありません。(2010年度平均10,075円)
・  寄付に対する表彰制度、累計額3万円準米山功労者(復活)10万円米山功労者
(高鍋RCでは功労者累計14人19回(3回の会員が一人、4回の会員が一人)
・2012学年度地区別奨学生割当数、2730地区は2011が14人,2012が16人です。
・  奨学金、一人当たり学部課程10万円、修士博士課程14万円

(学友会について)
学友会とは米山学友と現役奨学生によって組織されたもので、日本に30、海外に3(台湾、韓国、中国)の学友会があります。奨学期間終了後もロータリーとの絆を結び、学友会同士の友情を深める役割を果たしています。この外に学友会によって異なりますが、災害被災者のためのボランティアやロータリーの地域奉仕活動に参加するなど様々な活動を行っています。

(2730地区の状況)
学生の出身国及び地域と人数は中国6人、韓国3人、ベトナム2人、台湾1人、マレーシア1人、インドネシア1人の計14人で男子10人、所属する大学は宮大3人、鹿大5人、鹿国際4人、鹿体大2人

(Q&A)奨学金制度編
Q.日本人支援はしないのですか?
A.設立時の理念から一貫して外国人留学生のみを対象としている。これらの課題や基本方針について検討していきたいと考えています。
Q.裕福な人が多いが支援の必要があるのか?
A.経済的に困っているから支援するものではなく、勉学意欲人物学業面が優秀で将来日本との懸け橋になりうる人材を支援する意味がある。奨学生827(2011学年度)の中で47%が中国人と多くなっていますが、日本への留学生の60%が中国人でもあります。

(参考資料)
2011-2012年度地区協議会抄録、米山豆辞典,net米山梅吉