広報・雑誌・IT委員長 日髙 茂

今年7月以降で新入会員の皆様が例会等において、お聞きなった主な言葉です。

ロータリー・クラブとは
「ロータリーは、世界中の事業および専門職務従事者からなる国際的組織で、人道的奉仕活動を行い、あらゆる職業における高い道徳的水準を奨励し、世界中で親善や平和を築くために助力している」又は「ロータリーは、人道的な奉仕を行い、あらゆる職業において高度の道徳的水準を守ることを奨励し、かつ世界における親善と平和の確立に寄与することを目指した、事業および専門職務に携わる指導者が世界的に結び合った団体である」

クラブ会長 (President)
クラブを統括し、クラブ会合及び理事会の会合において議長を務め、各委員会の職権上の委員となり付随する任務を行う。

幹事(クラブ) (Club Secretary)
クラブ幹事は各クラブ細則の定めるところに従って選任され、会員の記録を整理保管し、会合における出席を記録し、クラブ、理事会及び委員会の諸会合の通知を発送し、これらの会合の議事録を作ってこれを保管し、RIへの報告義務などに責任を持つ。また、クラブ幹事が理事でない場合は職権をもって理事会のメンバーとなる。

理事会 (クラブ) (Board of Directors) (Club)
RCの運営機関であり管理主体である。RC細則第1条1、2節に従い年次総会にて選挙構成される。理事会は、クラブ会長、会長エレクト、1人または数人の副会長、被選理事により構成される。幹事、会計、会場監督は、クラブ細則により理事であっても、なくてもよい。理事会は少なくとも月1回の会合をひらかねばならない。クラブ理事会の決定は最終であって、例会でクラブに報告される。この決定はクラブに提訴する以外にこれを覆すことはできない。

例会 (Weekly Meeting)
RCは標準RC定款の既定に従い毎週定期的に会合を開かなければならない。例会はロータリアンの人生修養道場として尊厳にして、お互いの宗教的信仰と価値観に寛容であり、ビジターとゲストに感銘と参加できた喜びを与えるものでなければならない。

IM (Intercity Meeting) / 都市連合会の略称
従来のIGFも厳密にはIMの中の一会合であるが、最近広義のIMの名称で開催される。近隣都市数クラブが集まって開かれるロータリーの会合。討論の主な内容は、4大奉仕部門をカバーしつつ、ロータリーの特徴やプログラムなどを検討する。クラブ会員、全員参加のこの会合の目的は、会員相互の親睦と知識を広めることであって、さらに、会員にロータリー情報を伝え、奉仕の理想を勉強するために開催される。決議や決定はない。IMへの出席はメークアップとなる。

IM(Intercity Meeting)
インターシティーミーティング。グループ、分区単位で、ガバナー補佐が主催して開かれることが多いようです。テーマはロータリーのこと、そして一般社会のことで、そのときに話題になっていること、考えなければならない問題点など、多岐にわたります。形式も講演、フォーラムなどいろいろあります。この会合では、知識を広め深めるとともに、グループ、分区内の会員の親睦も重要な目的ですから、懇親会も併せて開催されます。

寄贈奨学金 (Donated Scholarships)
所得の高い国々の地区は、自らが選んだ地区に奨学金を寄贈することによって、低所得国の優秀な候補者を支援でき、その結果、「低所得国からの奨学生のために教育の機会を増やすよう、世界中のロータリアンを奨励する」という国際親善奨学金プログラムの目標に貢献できる。

バナー (Club Banners)
各RC間のバナー、旗、ペナントなどの交換が適切で有益な目的を果たしている。バナーに、クラブの所在地、国、地域を明瞭かつ適切に強く表現することを心掛けつつ、デザインを入念に研究すれば、プログラムの効果を高める機会に恵まれるであろう。

Four-Way Test, The [四つのテスト]
四つの問いを中心に、事業と専門職務における倫理について述べた声明。「真実かどうか、みんなに公平か、好意と友情を深めるか、みんなのためになるかどうか」 1932年にロータリアンのハーバード J. テイラーにより創作され、1934年に国際ロータリーにより採用された。
「四つのテスト」(The Four-Way Test)
ロータリアンの道徳的指標。人生のあらゆる面で適用すべきであるが、特に事業生活、職業生活の面で活用することがふさわしいとされる。このテストの提唱者は1954-’55年度RI会長故ハーバート J.ティラー(米国)。氏は倒産寸前の会社再建を託され、この「四つのテスト」を使って見事に成功した。1946年に版権をRIに移譲。
四つのテスト
言行はこれに照らしてから
1) 真実かどうか
2) みんなに公平か
3) 好意と友情を深めるか
4) みんなのためになるかどうか

委員会(クラブ) (Committees of Club)
クラブ委員会は、四大奉仕部門に基づく年次目標および長期目標を実行する責務を担う。会長エレクト、会長、直前会長は指導の継続性と計画の一貫性を図るよう協力すべきである。継続性を保持するため、可能であれば、委員会委員が同じ委員会を3年間務めるよう任命すべきである。会長エレクトは、任期が始まる前に、委員会の空席を補填するために委員および委員長を任命し、計画会議を設ける責務がある。委員長は、同委員会の委員としての経験を有していることが推奨される。常任委員会は次の通り任命さるべきものとする。

  • クラブ管理運営委員会 この委員会は、クラブの効果的な運営に関連する活動を実施するものである。
  • 会員増強委員会 この委員会は、会員の勧誘と会員維持に関する包括的な計画を立て、実施するものである。
  • クラブ広報委員会 この委員会は、一般の人々にロータリーについての情報を提供し、クラブの奉仕プロジェクトと奉仕活動を広報する計画を立て、この計画を実施するものである。
  • 奉仕プロジェクト委員会 この委員会は、地元地域社会および他国の地域社会におけるニーズに応える教育的、人道的、および職業関係のプロジェクトを立案し、実施するものである。

その他、必要に応じて特別(アドホック)委員会を設けることができる。ロータリー財団委員会 この委員会は、寄付とプログラム参加を通じてロータリー財団を支援する計画を立て、実施するものである。
クラブ委員会委員長は、就任する前に地区協議会に出席すべきである。
クラブ委員会は、ガバナー補佐および関連する地区委員会と協力すべきである。
クラブ委員会は、委員会活動についてクラブ理事会に定期的に報告すべきであり、適切であれば、クラブ協議会において報告を行う。

会員候補者のクラブ例会への出席 (Prospective Member’s Attendance at Club
Meetings)
クラブは、会員候補者を数回クラブ例会に招待してから、会員申込用紙に署名を求めるべきである。

会長エレクト(クラブ) (President-Elect(Club))
クラブ会長はRC細則に従って会長に就任する日の直前18ヶ月以上2年以内にクラブ年次総会で選挙される。会長ノミニーとなり、後任者が選挙で選ばれた後、会長エレクトの役職名が与えられる。就任直前の1年間は理事会のメンバーとなる。

ガバナー・エレクト (Governor Elect)
地区ガバナー・ノミニーが国際大会で選挙された後、7月1日の就任までの間は、ガバナー・エレクトとか次期ガバナーと呼ばれる。

ガバナー (Governor) (DG)
ガバナーは理事会の一般的な指揮、監督の下に職務を行うその地区におけるRIの役員である。地区内のクラブの管理は、ガバナーの直接監督下に置かれる。ガバナーは地区内のクラブに対する指導および監督を行うことで、ロータリーの綱領を推進する任務を課せられている。ガバナーは、地区内のクラブを啓発し、意欲を与え、地区内に継続性を確保するものとする。
可能な限り最適の候補者を得るために、ガバナーは、所管地区内のクラブからガバナーにふさわしい候補者を推薦するよう要請するものとする。

会長ノミニー(クラブ) (President-Nominee (Club))
会長は就任する日の18ヶ月前以上2年以内に選挙し、選ばれたものは会長ノミニーを務めるものとする。会長ノミニーは、後任者の選挙が行われた後に会長エレクトの役職を与えられるものとする。

クラブ会長の資格 (Qualifications)
1.クラブ全体を指導する能力および会員の尊敬と信頼。
2.クラブの活動を先導し、遂行するのに必要な時間と労力を捧げる心構えと十分な時間。
3.自己クラブの理事、もしくは一つまたは複数の主要委員会の委員、もしくはクラブ幹事を務めた経験
4.1回以上の地区大会と国際大会に出席した経験。 クラブの定款と細則に関する実務的な知識。

クラブ例会 (Club Regular Meeting)
毎週の例会は、定例の曜日に、定例の時間に開催するものとする。例会に関するあらゆる変更または取り消しはすべてクラブの会員全部に然るべく通告されなければならない。国民の祝日に当たったら休会してもよい。日本では正月3ヶ日は法定休日と同様の取り扱いになっている。クラブ会員が死亡した場合、または全地域社会にわたって流行病もしくは災害が発生した場合、または地域社会での武力紛争がクラブ会員の生命を脅かす場合、理事会は、例会を取りやめることができる。2001年度規定審議会でクラブの裁量で年度中4回まで例会を取りやめることが出来る。例会を休会する時は、前もってガバナー事務所に通知する。但し、3回を超えて続けて例会を開かないようなことがあってはならない。

クラブ例会(Meeting of Club)
親睦と奉仕の基礎となるもので、楽しみながら修練を積む場でもあります。基本的には毎週1回、同一の曜日と時間に、決まった会場で開かれますが、移動例会など臨時の変更もあります、最近では、ロータリークラブのパイロットプロジェクトの1つとして、例会のあり方に幅をもたせた「新モデルクラブ」(例えばインターネットを利用したクラブなど)もあります。
例会の進行方法などはクラブによって違いがありますが、ロータリアンにとって、例会が身近でかつ最も大切なロータリー活動であることには、変わりありません。

board of directors, club[クラブ理事会]
クラブ細則に従って構成されたクラブの管理主体。

クラブ理事会 (Board of Directors (Club))
「本クラブの管理主体は本クラブの細則の定めるところによって構成される理事会とする」

理事会がクラブ管理主体であるということは、クラブの最高決議機関であるということで、事の如何を問わずクラブを拘束する決議や提案についてクラブの会合に先んじて審議されなければならない。
理事会の決定は最終であって、クラブに対して提訴する以外には覆す余地はない。
理事会は、少なくとも月1回会合を開くものと期待されている。

ゲスト (Guest)
例会で特に興味深いプログラムが予定されている場合、クラブは、個々の会員に対して、ロータリアンでない地元の人を招待するよう勧めてほしい。一般の人々にクラブの役割とその目的を理解してもらうためである。報道関係者または他のクラブの会員は別として、クラブまたはクラブ会員が長期間同一人を来賓とすることは望ましくない。
クラブはまた、次を行うよう奨励されている。
1.来訪ロータリアンとその配偶者を歓迎すること。来訪ロータリアンのゲストを迎えるかどうかの裁量権はクラブにある。
2.大学生や他の学校の生徒を招待し、こうした学生に積極的に関心を向け、ロータリーの理念や基本原理を知ってもらうようにする。 ロータリー財団の学友、特にクラブの所在地に最近転居してきた学友。学友は、来訪ロータリアンが払うのと同じ金額の出席費用を払うものと期待される。

すべての会員は、いつでも他クラブの例会に出席する特典を持つ。ただし、以前に当該会員の会員身分を正当な理由で終結したクラブを除く。

クラブ会長の任務 (Duties)

  1. クラブの諸会合の議長を務める。
  2. 各例会に当たって入念に計画し、開会および閉会の時間を厳守するよう配慮する。
  3. 理事会の定例会合(少なくとも月に1回)の議長を務める。
  4. 任務にふさわしい人をクラブ委員会委員長および委員に任命する。
  5. 各委員会がそれぞれ明確な目標を持ち、働きが調和するようにする。
  6. 地区大会に出席する。
  7. クラブ内および地区内のロータリーの諸問題に関してガバナーと協力し、かつ諸連絡を速やかに処理する。
  8. 例年の会計検査はもちろん、クラブ予算の編成および会計事務の完全な履行を監督する。
  9. クラブが包括的な研修プログラムを実施するよう確認し、必要であれば、研修を行うクラブ研修リーダーを任命する。
  10. ガバナー月信、その他事務局とガバナーからの通信、刊行物などから得られる重要な情報が確実にクラブ会員に伝達されるよう確認する。
  11. 6月にはクラブの財政状態および当該年度のクラブの目標達成状況について、総括的な報告をクラブに提出する。
  12. 任期が終わる前に、会長エレクトと協力して、すべての重要記録、文書、財務事項を含め、任務の引継ぎが円滑に行われるようにする。
  13. 新たな管理事務が順調に発足し、管理運営の継続性を保つため、クラブの新旧理事の合同会合を開催する。

会場監督 (Sergeant at Arms) (SAA) / エス・エー・エー (S.A.A.)
例会をはじめすべての会議(国際大会・国際協議会・地区大会・地区協議会など)が、楽しく、秩序正しく運営されるよう、つねに心を配り、気品と風紀を守り、会合がその使命を発揮できるように設営、監督する責任を有する人。会場監督は「SAA」と呼ばれている。クラブの会長、幹事と並んで役員としての地位が与えられ、極めて重要な存在である。理事会メンバーであってもよいし、なくてもよい。

クラブ会報 (Club Bulletin)
毎週、週報として発刊。この主な目的は
(1) 出席への関心を刺激して出席率を高める。
(2)例会報告をする。
(3)親睦を図る。
(4) 会員のロータリー情報に寄与する。
(5) 次の例会のプログラムを載せる。
(6) クラブの記録資料として保存する。
(7) RIの情報などを載せること。

クラブの会員身分 (Membership in Clubs)
各クラブは、RI定款及び細則と標準RC定款に規定されている資格条件を備えた人から構成される。RCの会員身分はあくまで個人個人のものと考えられるべきであって、個々の会員が所属している共同企業体(Partnership)または法人(Corporation)のものではない。

クラブ討論会 (Club Forum) / クラブ・フォーラム (Club Forum)
クラブ・フォーラムのこと。クラブ奉仕、職業奉仕、社会奉仕、国際奉仕の4大奉仕の中から問題を取り上げ、それの実施、推進について全会員が討論して進路を見出だそうとする会合である。会員の公式会合。

クラブ役員 (Club Officers)
正式に選挙されたクラブ役員は会長、会長エレクト、1名または数名の副会長(以上の人は全員、理事会のメンバーとする)、さらに幹事、会計、会場監督は、クラブ細則の定めるところに従って、その全員または一部が理事会のメンバーであってもなくてもよい。

決議 (クラブ) (Resolution) (Club)
事のいかんを問わず、クラブを拘束する決議または提案は、理事会にて審議された後でなければ本クラブで審議してはならない。もし、クラブ会合で提起されたときは、討議することなく理事会に付託しなければならない。

欠席 (Absence)
会員身分を継続するために、少なくとも所定回数はクラブ例会に出席しなければならない。知り合うことと親睦とを永続的友情への第一歩としてはぐくむことができるようにするためである。
出席規定では
(1) 連続4回例会出席もメークアップもしていない場合
(2) 本クラブ会計年度前半または後半の6ヶ月間、メークアップも含む出席率が60%に達しない場合
(3) 本クラブの会計年度の前半または後半の6ヶ月間に開かれた所属クラブの例会総数のうち少なくともその30%に出席していない場合は原則として会員身分を喪失する。

研究グループ交換 (Group Study Exchange) (GSE)
研究グループ交換(GSE)プログラムは、事業や専門職務経験の浅い25~40歳の男女に、文化と職業に関するまたとない交流の機会を提供する。GSEプログラムは、男女専門職従事者からなるロータリアン以外のチームに、異なる国の組み合わせロータリー地区へ4週間から6週間の交換旅行をするための旅費を補助するものである。ロータリアンのチームリーダーが各チームを率いる。このプログラムの目的は、参加者が専門職務の技能と指導力を磨き、地域社会や国際化の進む職場のニーズに対応できるようにすることである。通常、研究チームは、到着時点から出発時点まで、受け入れ地区の保護の下にある。研究旅行は大変疲れるものである、ということを認識し、日程に十分な自由時間と休養日を含めることが重要である。

広報委員会 (Public Relations Committee)
クラブ奉仕部門の1つの委員会で、ロータリーの歴史、綱領及び規模を一般に知らせる宣伝方法を考案し、実施することを任務とする。会員の中の新聞関係者や放送関係者の協力を得て充分なロータリーの広報に努めなければならない

国際ロータリー (ROTARY INTERNATIONAL) (RI) / アール・アイ (RI)
RIは、世界中のRCの連合体である。ロータリーは、人道的な奉仕を行い、あらゆる職業において高度の道徳的水準を守ることを奨励し、かつ世界における親善と平和の確立に寄与することを目指した、事業及び専門職務に携わる指導者が世界的に結びあった団体である。RIの会員はRCから成り、組織規定が課する義務を遂行し続けるものとする。ロータリーという言葉をそれだけで使う場合、通常、国際ロータリーという組織全体を指す。
ロータリアンはそれぞれのクラブの会員であり、RCは国際ロータリーの会員である。
RIの目的は、

  1. RIのクラブおよび地区が、ロータリーの綱領を推進するプログラムや活動を遂行するのを支援すること。
  2. 全世界にわたって、ロータリーを奨励し、助長し、拡大し、そして管理すること。
  3. RIの活動を調整し、全般的にこれを指導すること。

出典 「第2660地区RCのHPからの一部抜粋・要約