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米山奨学生
顔 明敏

『 私 の 日 本 留 学 』

税関で検閲を受けて、飛行機に乗りました。疲れたせいかすぐ寝始めました。再び目覚めると、もうすでに海の上にいました。キャビンアテンダントのアナウンスの声が聞こえてきました。ついに日本に着いたということが分かりました。

初めての留学生活に対する憧れと心配の気持ちを同時に心に抱き、荷物を持って飛行機を降りました。日本に対する第一印象は「静」でした。荷物を待っている人がたくさんいたものの、がやがやと騒ぐ姿はあまり見えません。友達と話す時もわざと声を小さくして話します。大学で授業を受けた時よく先生方から日本の電車はとても静かだよと聞いていたけれど、実際に乗ってみると、本当にそうでした。偶に騒いでいる若者たちが見えるけど、皆本を読んだりメールをしたり居眠りをしたりしていて、確かに静かです。日本の住宅街も静かで人があまり多くなく、夕方にお年寄りが犬を連れて散歩している姿がよく見えるくらいです。一番驚いたのは、日本人はけっこう犬を飼っていると思いますが、犬の吠えている声があまり聞こえません。その原因を友人と何度も考えましたが、残念ながらなかなか答えが見つかりませんでした。

また、日本の街を歩いてみると、時々着物を着ている女の人の姿が見えます。美しいと思う一方で、ちょっとうらやましいです。日本の代表的な服といえばやはり着物でしょう。結婚式や成人式など正式な場合だけではなく、普通に着ています。中国の代表的な服というと必ずチャイナドレスと答えるでしょう。残念ながら、中国では普段の生活の中でチャイナドレスはほとんど着ません。また、京都や奈良に行くと、すごく日本の伝統的な美しさが味わえ、伝統的なものと現代的なものが意外と良いバランスをとっています。

最後に言いたいことはテレビなどのマスメディアについてです。偶にテレビをつけると、中国のことが放送されます。興味津々で見続けると、残念ながら中国の悪いところばかり流れています。同じく残念なことなのですが、中国の新聞でも日本に関するニュースではよくない面だけを載せることが多いです。マスメディアが事実を報道する一方、意識的或いは無意識的に視聴者の関心を惹きつけやすい悪い側面だけを強調する傾向があるようです。でもお互いの国の人々は大体マスメディアから情報をゲットし、そしてイメージします。それは両国の人々の交流の障壁になる一つの原因ではないかと私は考えます。

《 研究テーマ 》

- 眼電位を用いたコミュニケーションに関する研究 -

手などを用いてパーソナルコンピュータを制御することが出来ない、筋萎縮性側索硬化症に苦しむ患者などの重度肢体不自由者のための眼電位を用いた新たなコミュニケーションシステムの開発。                                                             具体的には、眼電位を用いた重度肢体不自由者向けのマウスカーソル制御システムの基本構造及びアルゴリズムを提案。

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